Googleに口コミが投稿されたとき、
「うれしいけれど、毎回同じ返信になってしまう」
「星は付いているけれど、文章がない場合は何と返せばいいのか」
「低評価の口コミに、どこまで謝ればよいのか」
と悩むことはないでしょうか。
1人美容室では、施術、予約管理、会計、掃除、SNSなどをすべて1人で行います。
口コミへ返信した方がよいと分かっていても、文章を考える時間が取れず、後回しになってしまうことがあります。
そのようなときに使えるのがChatGPTです。
口コミの内容と返信条件を伝えると、返信文の下書きを作ってもらえます。
ただし、ChatGPTに返信をすべて任せるのはおすすめしません。
口コミへの返信は、投稿したお客様だけでなく、これから美容室を探す人にも公開されます。
この記事では、1人美容室がGoogle口コミへの返信文をChatGPTで作る方法と、高評価・低評価別に使えるプロンプトを紹介します。
Google口コミへ返信する意味
Googleの口コミと美容室側の返信は、Google検索やGoogleマップなどで公開されます。
口コミを書いた本人だけでなく、これから美容室を探している人も確認できます。
そのため、口コミ返信は単なるお礼ではありません。
美容室がどのようなお客様対応をしているのかを伝える場所でもあります。
Googleマップ・Instagram・LINE・ホームページの役割の違いは、「1人美容室にホームページは必要?Instagram・LINEとの役割を解説」で紹介しています。
特に低評価の口コミでは、投稿内容だけでなく、美容室側がどのように対応しているかを見ている人もいます。
感情的に反論したり、投稿者の個人情報を書いたりすると、口コミの内容以上に美容室側の返信が悪い印象を与える可能性があります。
一方で、すべての口コミへ長い文章で返信する必要もありません。
Google公式でも、返信は分かりやすく、役に立ち、礼儀正しい内容にし、長くなりすぎないことを案内しています。
ChatGPTを使えば口コミ返信の下書きを作れる
ChatGPTへ口コミの概要と返信条件を入力すると、返信文の下書きを作れます。
美容室でのほかの活用方法については、「美容室で使えるChatGPT活用法7選」も参考にしてください。
基本的な流れは次のとおりです。
- 口コミの内容を確認する
- 氏名などの個人情報を取り除く
- ChatGPTへ口コミの概要と返信条件を入力する
- 作成された文章を確認する
- 事実と異なる部分を修正する
- 自分の言葉を加える
- Googleビジネスプロフィールから返信する
重要なのは、口コミをそのままコピーしてChatGPTへ貼り付けないことです。
口コミに投稿者の氏名、施術履歴、髪や頭皮の悩み、来店日時などが含まれている場合は、個人を特定できない形に置き換えましょう。
例えば、
「〇月〇日に縮毛矯正をした〇〇様」
ではなく、
「縮毛矯正を受けたお客様」
という形に変更します。
ChatGPTへ伝える基本項目
「口コミへ返信して」とだけ入力しても文章は作れます。
しかし、指示が少ないと、どこの美容室でも使えるような定型的な文章になりやすくなります。
自分のお店に合った返信文にするため、次の項目を伝えましょう。
・美容室の特徴
・口コミの評価
・口コミで褒められた点や指摘された点
・返信で伝えたいこと
・希望する文字数
・文章の雰囲気
・使用したくない表現
・事実として確認できていること
例えば、次のように指示します。
「1人美容室からGoogle口コミへ返信する文章を作ってください。落ち着いた丁寧な文章にし、150文字以内でお願いします。定型文のようにせず、口コミで褒めてもらったヘッドスパについて具体的に触れてください」
条件を具体的に伝えるほど、希望に近い下書きを作りやすくなります。
プロンプトを明確かつ具体的にする方法は、OpenAI公式の「ChatGPT向けプロンプトエンジニアリングのベストプラクティス」でも解説されています。
同じ方法でLINEのお知らせ文を作りたい方は、「1人美容室のLINE配信文をChatGPTで作る方法」もご覧ください。
Google口コミ返信に使えるChatGPTプロンプト7選
ここからは、口コミの内容別に使えるプロンプトを紹介します。
【 】の部分を、自分のお店や口コミの内容に合わせて変更してください。
1.高評価口コミへの返信プロンプト
技術、接客、店内の雰囲気などを褒めてもらったときに使います。
コピー用プロンプト
あなたは1人美容室のGoogle口コミ返信を手伝う文章作成アシスタントです。
次の条件で、高評価口コミへの返信文を作ってください。
・評価:【星5】
・褒められた内容:【カウンセリングが丁寧で、希望どおりの髪型になった】
・施術メニュー:【カット】
・美容室の特徴:【1人の美容師が最初から最後まで担当する】
・文字数:【150文字以内】
・雰囲気:丁寧で親しみやすい
・口コミ内容の一部に具体的に触れる
・過度な宣伝は入れない
・絵文字は使わない
・最後に自然なお礼を入れる
高評価口コミへの返信では、単に「ありがとうございます」と返すだけでなく、褒めてもらった内容へ具体的に触れると定型文の印象を減らせます。
ただし、毎回メニューを宣伝したり、割引を案内したりする必要はありません。
2.初回来店のお客様への返信プロンプト
初めて来店したお客様から口コミをもらったときに使用します。
コピー用プロンプト
初めて来店したお客様からのGoogle口コミへ返信する文章を作ってください。
・評価:【星5】
・口コミの概要:【初めてでも緊張せず、ゆっくり過ごせた】
・褒められた内容:【店内の雰囲気と接客】
・美容室の特徴:【完全予約制の1人美容室】
・文字数:【160文字以内】
・雰囲気:安心感があり、やさしい
・初めての来店へのお礼を入れる
・「また必ず来てください」など強く来店を促さない
・口コミに書かれていない情報を作らない
・絵文字は使わない
初回来店のお客様は、お店に入るまで不安を感じていた可能性があります。
口コミで「安心した」「落ち着いた」と書かれている場合は、その言葉を受け止めた返信にしましょう。
3.常連のお客様への返信プロンプト
何度も来店しているお客様から口コミをもらった場合に使います。
コピー用プロンプト
長く来店しているお客様からのGoogle口コミへ返信する文章を作ってください。
・評価:【星5】
・口コミの概要:【いつも髪の状態を見ながら提案してもらえる】
・施術メニュー:【カラーとカット】
・返信で伝えたいこと:【長く通ってもらっていることへの感謝】
・文字数:【160文字以内】
・雰囲気:丁寧で温かい
・過度に親しすぎる表現は使わない
・個人的な会話や来店履歴の詳細は書かない
・定型文のようにしない
・絵文字は使わない
常連のお客様であっても、返信は一般公開されます。
店内で話した個人的な内容や、詳しい来店履歴などを書かないように注意しましょう。
4.星だけで文章がない口コミへの返信プロンプト
コメントがなく、星だけが付いている場合に使えるプロンプトです。
コピー用プロンプト
文章がなく、星だけが付いたGoogle口コミへの返信文を作ってください。
・評価:【星5】
・美容室の特徴:【1人の美容師が担当する完全予約制サロン】
・文字数:【80文字以内】
・雰囲気:簡潔で丁寧
・口コミに書かれていない施術内容を推測しない
・来店へのお礼を入れる
・定型的になりすぎない返信を3案作る
・絵文字は使わない
文章がない口コミでは、施術内容や満足した理由をこちらで勝手に推測しないことが大切です。
短くお礼を伝えるだけでも問題ありません。
5.良い点と改善点の両方が書かれた口コミへの返信プロンプト
「仕上がりはよかったけれど、待ち時間が長かった」など、良い点と不満の両方が含まれる口コミに使います。
コピー用プロンプト
良い点と改善点の両方が書かれたGoogle口コミへの返信文を作ってください。
・評価:【星3】
・褒められた内容:【カットの仕上がり】
・指摘された内容:【施術開始まで待ち時間があった】
・確認できている事実:【予約時間から15分待たせてしまった】
・今後の対応:【予約時間の設定を見直す】
・文字数:【180文字以内】
・雰囲気:誠実で落ち着いている
・褒められた点への感謝を入れる
・待たせたことへのお詫びを入れる
・言い訳をしない
・改善策を断定しすぎない
・再来店を強く求めない
良い点だけに触れて、指摘された内容を無視しないようにしましょう。
一方で、確認できていないことまで認める必要はありません。
まずは予約記録や当日の状況を確認し、事実に基づいて返信します。
6.低評価口コミへの返信プロンプト
仕上がり、接客、待ち時間などに対する低評価口コミへ返信するときに使います。
コピー用プロンプト
1人美容室に投稿された低評価のGoogle口コミへの返信文を作ってください。
・評価:【星1】
・指摘された内容:【希望した髪型と仕上がりが違った】
・確認できている事実:【施術前に希望画像を確認したが、仕上がりに満足してもらえなかった】
・返信で伝えたいこと:【不快な思いをさせたことへのお詫びと、カウンセリングを見直すこと】
・文字数:【200文字以内】
・雰囲気:冷静で誠実
・投稿者を責めない
・個人情報や施術履歴の詳細を書かない
・事実として確認できないことを認めない
・反論や言い訳をしない
・法律上の責任を認めるような表現は避ける
・必要に応じて直接連絡してほしいことを丁寧に案内する
低評価口コミを見た直後は、感情的になりやすいものです。
すぐに返信せず、まず内容と当日の記録を確認しましょう。
ChatGPTが作った文章に、実際には行っていない改善策や、確認できていない事実が入っていないかも確認してください。
7.事実と異なる口コミへの返信プロンプト
来店記録が見つからない場合や、事実と異なる内容が書かれている場合に使用します。
コピー用プロンプト
事実確認ができないGoogle口コミへの返信文を作ってください。
・評価:【星1】
・口コミの概要:【予約したのに長時間待たされたと書かれている】
・確認できていること:【該当する予約記録を確認できていない】
・文字数:【170文字以内】
・雰囲気:冷静で丁寧
・「嘘」「営業妨害」「来店していない」と断定しない
・投稿者を攻撃しない
・個人情報の公開を求めない
・状況を確認するため、電話または問い合わせ窓口から連絡してほしいと案内する
・口コミの削除を要求しない
・事実確認ができていないことを簡潔に伝える
記録が見つからないからといって、すぐに「偽の口コミ」と断定するのは避けましょう。
家族のアカウントから投稿した場合や、Google上の表示名と予約名が違う場合もあります。
まずは冷静に事実確認を行います。
Googleのポリシーに違反している可能性がある場合は、返信で争うのではなく、Googleビジネスプロフィールから報告する方法があります。
低評価口コミへ返信するときの注意点
感情的な状態ですぐに返信しない
低評価口コミを見た直後は、納得できないと感じることもあります。
しかし、返信は一般公開され、後から別のお客様にも読まれます。
まず口コミから離れ、予約記録や施術内容を確認してから返信文を作りましょう。
投稿者の個人情報を書かない
「〇月〇日の午後に来店した方です」
「以前も同じ要望をされました」
「ご家族も通っています」
などと書くと、投稿者を特定できる可能性があります。
口コミへ返信するときは、必要以上に来店日時、施術履歴、会話の内容などを公開しないようにしましょう。
Googleも、返信を簡潔にして、個人情報の公開や個人的な攻撃を避けるよう案内しています。詳しくは「Google口コミへ返信する際の公式ガイドライン」を確認してください。
事実確認前にすべてを認めない
低評価口コミへ誠実に対応することと、確認していない内容まですべて認めることは同じではありません。
美容室側のミスが確認できた場合は、必要に応じて謝罪します。
確認できない場合は、
「ご不快な思いをされたことを重く受け止めています」
「状況を確認したいため、直接ご連絡いただけますでしょうか」
など、相手の気持ちを受け止めながら事実確認を進める方法があります。
公開返信で問題を解決しようとしない
施術内容や返金、やり直しなどの具体的な話を、公開された返信欄ですべて行う必要はありません。
個別の確認が必要な場合は、電話や問い合わせ窓口などへ案内します。
ただし、「連絡してください」とだけ書くのではなく、何のために連絡をお願いするのかを簡潔に説明しましょう。
返信で口コミの削除を迫らない
低評価口コミへ返信するときに、削除や評価の変更を強く求めるのは避けましょう。
Googleのポリシーに違反している口コミについては、Googleの報告機能を利用します。
単に評価が低い、内容が気に入らないという理由だけでは、削除対象になるとは限りません。
Googleへ報告を検討できる口コミ
Googleでは、ポリシーに違反する口コミについて報告機能を用意しています。
例えば、次のような内容です。
・スパムと考えられる投稿
・実体験に基づいていないと考えられる投稿
・嫌がらせや個人攻撃
・差別的な表現
・個人情報の公開
・冒とく的な表現
・無関係な内容
・利益相反が疑われる投稿
ただし、報告した口コミが必ず削除されるわけではありません。
Googleがポリシーに照らして審査し、違反が認められた場合に削除されます。
内容に不満があるという理由だけで報告するのではなく、どのポリシーに違反している可能性があるかを確認しましょう。
削除対象になる可能性がある内容については、Google公式の「禁止または制限されているコンテンツ」で確認できます。
ChatGPTへ口コミを入力するときの個人情報対策
口コミ返信をChatGPTで作る場合は、個人を特定できる情報を入力しないことが大切です。
入力前に、次の情報を削除または置き換えましょう。
・投稿者の氏名やGoogle上の表示名
・電話番号
・メールアドレス
・来店した正確な日時
・詳しい予約履歴
・住所
・髪や頭皮に関する病歴
・家族や勤務先の情報
・店内で話した個人的な相談内容
口コミの全文を貼り付けなくても、内容を要約すれば返信文は作れます。
例えば、
「〇〇様から、7月20日のカラーで頭皮が痛くなったという口コミ」
ではなく、
「カラー施術後の頭皮の違和感について、低評価口コミが投稿された」
と置き換えます。
必要な情報だけを入力し、完成した文章に後から自分で調整を加えましょう。
ChatGPTが作った返信文の確認方法
返信文ができたら、次の順番で確認します。
口コミの内容に合っているか
別のメニューや、口コミに書かれていない内容が追加されていないか確認します。
事実と異なる内容がないか
「今後は必ず〇〇します」など、実際には対応できない約束が入っていないか確認します。
謝罪が強すぎないか、弱すぎないか
確認できたミスに対しては、誠実に謝罪します。
一方で、事実確認ができていない内容については、断定的に責任を認める文章を避けます。
定型文のように見えないか
褒められた部分や指摘された部分へ、一つは具体的に触れましょう。
第三者が読んでも問題ないか
投稿者本人だけでなく、将来のお客様にも読まれることを意識します。
投稿者を責めていないか、個人情報が含まれていないかを確認してください。
Google口コミへ返信する基本手順
Googleビジネスプロフィールの管理画面から口コミへ返信できます。
基本的な流れは次のとおりです。
- Googleビジネスプロフィールを管理しているGoogleアカウントへログインする
- Google検索またはGoogleマップで自分の美容室を表示する
- 「クチコミを読む」を選択する
- 返信する口コミを選ぶ
- 返信文を入力する
- 内容を確認して投稿する
管理画面の表示や名称は変更されることがあります。
操作方法が分からない場合は、Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプで最新手順を確認してください。
詳しい報告手順や審査結果の確認方法は、「ビジネスプロフィール上の不適切な口コミを報告する」をご覧ください。
よくある質問
すべての口コミへ返信した方がよいですか?
すべてに同じ長さで返信する必要はありません。
文章のない星評価には短いお礼、具体的な感想には内容に触れた返信など、口コミに合わせて対応しましょう。
返信できていない口コミが多い場合は、まず新しい口コミから対応する方法もあります。
口コミ返信にキーワードを入れると検索順位が上がりますか?
口コミ返信へ地域名やメニュー名を不自然に詰め込んだからといって、検索順位が上がるとは断定できません。
口コミを書いたお客様と、返信を読む人にとって自然で役立つ文章を優先しましょう。
ChatGPTが作った文章をそのまま投稿してもよいですか?
おすすめしません。
ChatGPTは、口コミに書かれていない内容や、確認できていない改善策を追加する場合があります。
必ず事実確認を行い、自分の言葉に修正してから投稿してください。
低評価口コミへ反論してはいけませんか?
事実と異なる内容を訂正すること自体が、すべて問題というわけではありません。
ただし、感情的な反論や投稿者への攻撃は避けましょう。
確認できた事実を簡潔に説明し、詳しい確認が必要な場合は個別の連絡方法を案内します。
口コミを削除してもらうことはできますか?
Googleのポリシーに違反する口コミは、報告して削除を求めることができます。
ただし、評価が低い、内容に納得できないという理由だけでは削除されません。
Googleによる審査の結果、ポリシー違反が認められた場合に削除されます。
まとめ
ChatGPTを使えば、Google口コミへの返信文をゼロから考える負担を減らせます。
特に活用しやすいのは、次のような口コミです。
・高評価口コミ
・初回来店のお客様の口コミ
・常連のお客様の口コミ
・文章がない星だけの口コミ
・良い点と改善点の両方がある口コミ
・低評価口コミ
・事実確認ができない口コミ
ただし、ChatGPTが作るのは返信文の下書きです。
口コミの内容、予約記録、当日の状況を確認し、自分の言葉に修正してから投稿しましょう。
低評価口コミほど、すぐに返信するのではなく、落ち着いて事実を確認することが大切です。
口コミを書いたお客様だけでなく、これから美容室を探す人にも読まれることを意識し、簡潔で誠実な返信を心がけましょう。


